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幻想的な景色へ・・・[花咲町先の野毛山エリア(横浜市中区宮崎町)]

 ー亀たちが導く闇の世界で

賽銭箱を開けてはならない



 日本に初めて鉄道が敷設された当時の「横浜駅」は、今では、横浜市営地下鉄やJR線が行き来する「桜木町駅」と名称を変えた。その南1口から降りて、花咲町2丁目の路地を通り抜けた先の野毛山への中腹には、真言宗智山派の仏教寺院であり同派の大本山である成田山の「横浜別院」が建立されている。

別院 正院
都会の喧騒と住宅街の閑静さが交錯する街並みを眺め、人々の安寧な暮らしを願っているかのような趣だ


 そこから野毛山方面の頂を眺めると、伊勢山皇大神宮がある。天照大神を祭神として祀っていて、横浜の総鎮守として人々に親しまれている。

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昼の皇大神宮

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夜にライトアップされた皇大神宮


 また、別院から麓の駐車場を眺めると、その脇には、お稲荷さんが建立されている。

駐車場脇
別院からの眺め


 出世大明神と呼ばれている。

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淵から祠を結ぶ橋の上に並ぶ亀


 境内には池があり、その中央に位置する祠とを結ぶ橋では、亀が列をなして甲羅干しをしてる。

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橋の上に並ぶ亀たち


 夜の別院を訪ねてみた。

桜木町 成田さん入口2 夜
正門への入口は、桜木町から日ノ出町へ向かう
野毛坂交差点の手前左手にある


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入口を入ると、明治の維新たちが駆け抜けた
かのような平たい階段が境内まで続く


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夕闇の雨に濡れた成田山横浜別院の様子。
幻想的な景色が広がっていた


 昔、浦島太郎は、助けた亀に連れられて竜宮城に行き、絵にもかけない美しさを体感したという。
 出世大明神の池にいる亀たちは、私たちを、幻想的な世界へと導くために並んでいるのかもしれない。
 夜の別院は驚くほどに人気がない。だからといって寺の賽銭箱を開け、自らの手を染めるような真似をしてはならない。たとえイルミネーションが夜空を染めていたとしても・・・。なぜならそこにある賽銭箱は、玉手箱かもしれないからだ。


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